DIYで、押し入れを学習机も兼ねた、ワークスペースにする!!

押入れワークスペース DIY

もったいない使い方の押し入をワークスペースにしたい!!

家の中で一番大きな収納スペース、
それは、ダイニングテーブルの後ろにある押し入れです。
書類やら、何やら、かんやら、とにかく、たくさんモノが入っています。
大きさはありますが、上手に収納ができず、もったいない使い方をしてます。

もったいない!!使いにくい!!日々悶々と過ごしていました…
そして、子供が小学生になって気になっていたこと。
そう、我が家には勉強机がありません。
残念ながら、市販の勉強机を置くようなスペースの余裕はありません…
なので、学校のモノを置く場所にも困っていました。
子供も片づけがしにくそうだし、何とかしたいなあ…
私がパソコンで仕事をするときにも机を使いたいなあ。
ダイニングテーブルで勉強、作業をすると、ごはんの前にテーブルの上を片づけるのが、結構面倒だし、結局片付かないんです。
グチャグチャしてると、イライラも増す…

押し入れ

押入れは幅が約2m80cmあるが、スペースを上手に使えていない

押入れの現状

もともと2/3ほどの幅に、奥行き約50センチの、作り付けの棚があり、その上にカラーボックスを置いたり

押し入れ2

押入れにはもともと2段、棚がついている部分がある

作り付けの棚のない部分には、IKEAの大きな本棚を置いたりして使っていました。

IKEA

棚のない部分にはIKEAの本棚が置いてある

この押し入れ、奥行きは66cm、幅は2m91cm あるのですが、
本棚や、カラーボックスの奥行きは、大体30cm弱なので、全然奥行きを活かせてない!!
いつもカラーボックスの手前のちょっとした部分に、モノが置かれている…

もったいないスペース

乱雑にモノが置いてあり、使いにくい

そこで、旦那さんに相談。

この押し入れ、中の棚を解体して、中に大きな机を作りたい!!
ちょうど、コロナの給付金もあるし、私は10万円をこの押し入れの改修に使いたい!!」
(主婦にとって10万円は結構な出費です…ちょうどこの時期、コロナの給付金があったのです。)

「今置いてる、書類、パソコンのプリンターが置けるんならいいよ、給付金はあなたの分は好きにしてください。」

「ありがとう!!それじゃあ、どういう感じにするか考えるし、また相談するわ!!」

解体の許可と、予算の確保!!
よしっ!!プランを考えよう!!

押入れワークスペースに求める機能と収納したいモノ

押入れをワークスペースにする際に、どんな機能が必要か、何が収納したのか、改めて考えました。

欲しい機能
・机として使える
・上部は本棚として使える
・ライトをつけたい
置きたいモノ
・子供の学校関係のモノを置きたい
・大人は仕事の書類などを置きたい
・プリンター
・パソコン
・Wi-Fiルーター
・こまごました小物

押入れワークスペースのプランを考える

押入れの大きさは下の寸法です。
押し入れの大きさ
幅=2m91cm 高さ=2m6cm 奥行き=66cm

作りたい机と、棚の基本の大きさはこれです、ここから細かい部分を検討していきます

机の幅=2m87cm
机はダイニングテーブルに合わせて、高さ=75cm(椅子はダイニングテーブルで使っているものを使います)
上の棚は高さ=125cm
机と棚の高さ合計=2m
机の奥行き=62cm(これは最終、板の寸法の兼ね合いで60cmになりました)
棚の奥行き=28cm(よく使う、A4のファイルが入ります)

1回目のプラン

最初のプランはこれです。
両端に、机の脚があるカタチ。
この段階では脚は、市販の鉄製角パイプロの字脚で検討していました。
今回は材料を知り合いの大工さんにお願いするので、
このプランを持って、相談に行きました。
結果は…
両端の脚だけで、この幅の机板(2m87cm)、上の本棚を支えるのは、ちょっと、無理だろう…。
プラン1

一番最初に考えたプラン。机の脚は両サイドのみなので、強度が足りない

2回目のプラン

間に脚を追加したら強度が増すだろう。
とのアドバイスをいただきました。

プラン2

間に脚を2本追加したプラン

ここで旦那さんにも相談しました。
その結果…

・机の上の棚は4分割の方がいい(将来的に娘のスペースも必要だから)
・脚が間にあると邪魔になるからいやだ

悩む女性

そうか…
どうしようかな…

3回目のプラン

棚のスペースを4分割した、次のプランがこれ。
両端の脚の間に、脚を1本入れたカタチ。
これをもって、再度相談に行きました。
しかし…
これも強度不足…

脚3本プラン

上の棚は4分割、間に脚を1本追加し、脚合計3本のプランにしてみたが…これも強度不足だった

さらに間に脚を追加したほうがいいとのアドバイス。

脚5本プラン

脚3本で強度不足、間に脚を追加して脚5本!!

悩む女性

う~ん。どうしようかなあ。
脚が多すぎると座った時に邪魔になるしなあ…

4回目のプラン

そうだ!!間の脚だけ、奥行きを小さくしたらどうだろう!!
そして、脚は全て、机と同じ厚み3cmの集成材を使う!!(←この方が、市販の鉄製脚より安くできる)
大工さんに相談してみると…
「これなら強度も大丈夫!!」
との頼もしいお言葉!!

最終プラン

間の脚3本だけ、奥行きを小さくし、脚が邪魔にならないプランにした

押入れの中を解体する

プランも決まったので、押し入れを解体します!!
解体したら、こうなりました…
漆喰が剥がれて、土壁が出てきた!!
この経験が今後、他のDIYにも役立っています。築90年の家は解体したら土壁が出てくる!!
私の中で、これが標準になりました(笑)
ホームセンターで、うま~くヌレールという漆喰を買ってきて、塗りました。

棚を取る

押入れにある棚を解体しました

 

土壁

棚を解体したら、漆喰がなく、土壁が出てきた

そして、もう一つ、大問題が!!
作り付けの棚の脚部分に、なぜが板が貼ってあったので、剝がしてみました。

棚の脚

柱の下の方になぜか木の板がはってあった。剥がすと柱がシロアリ被害にあっていた…

すると、柱の下の方がシロアリに食べられてました…
さすがにこのままでは、机は作れません…

シロアリ

下の部分がシロアリに食べられた柱

ここは大工さんにお願いして、新しい柱を入れてもらいました。

新しい柱

柱の補修は大工さんにお願いしました

 

机と棚を組み立てる

まずは机を組み立てます。
両サイドの脚と天板をはじめに組み、次に間の脚を組んでいきました。

ビス止め

材料は全て3cm厚の集成材。天板と脚をビスで固定する

机ができた段階で、電気屋さんに、ライティングレールのなどの工事をお願いしました。

机完成

机部分がまず完成した

今後、自由な使い方ができるように、机の下にも稼働棚用の棚柱を取り付けました

机の下にも棚

机の下の脚には棚柱を付け、可動棚が取り付けられるようにした

上の棚部分を組み立て、机の上に載せ、固定します。

斜めビス止め

机の上に組み立てた棚を乗せる

この時、机と棚を固定するビスですが、前後2か所づつ、斜めに固定しました

固定

机と棚は、棚の側板から机の天板に向かって斜めにビスで固定した

完成したワークスペース

棚部分は4分割、棚の内々で、1か所、69cmづつスペースがあります。

完成

ワークスペースは机としても、本棚としても使える

可動棚は好きな高さで使えます

横から

棚は全て可動棚になっている

なるべく無駄のないように、天井までの余裕は6cm程です。

天井ギリギリ

天井までスペースを使いたかったので、なるべく高さのある棚にした

ライティングレールは押し入れの竿縁に付ける予定でしたが、棚とぶつかりそうなので、竿縁の横に角材を追加して、既存の竿縁より、少し手前に取り付けました。

ライト

竿縁に桟を追加して、ライティングレールが棚と緩衝しない位置に調整した

プリンターや無線Wi-Fi

プリンタ

A3の用紙が入る大きなプリンター

子供のランドセルはここに

ランドセル

IKEAの箱をランドセル収納スペースにした

棚部分の背板は有孔ボードを使いました!!
ここにはフックを使って、各々好きなように使っています
各デスクスペースにコンセント、机の下には、両端にコンセントをつけてもらいました。

有孔ボード

棚の背板は有孔ボードで鍵などの小物がかけられる

 

まとめ

良かった点
・家族それぞれにワークスペースと、収納スペースができた
・ダイニングテーブルが散らかりにくくなって、ご飯の支度がラクになった
・学校の教科書、ランドセルの定位置ができた
・可動棚で、収納したいモノによって高さが変えられるのは便利
・有孔ボードでフックが使えるので、簡易的な掲示板としても使える
改善点
・襖がなくなったので寒い(1年半、襖なし状態。今年の冬までに、寒さ対策したい)
・襖がないので、中が丸見え
・残りの材料で、机の下にちょっとした物入を作ったが、机の下の棚と重なっているので、モノが出し入れしづらい
(引き出しにした方が使いやすそう)
・予算不足で、照明が一つしかついていない(追加したい)

材料と、予算(概算です)

机の木材
・厚み3cmの集成材 60cm×2m87cm 1枚
・   〃     60cm×72cm  2枚
・   〃     28cm×72cm  3枚
・   〃     28cm×2m87cm 1枚
・   〃     28cm×1m22cm 5枚
約7万円

棚板
・厚み2cm 集成材 61cm×4m20cm 1枚(28cm×69cmの棚板 12枚にカット)
約2万円

有孔ボード
シナ合板 厚み5.5 有孔5φ-25P 915×1825 4枚
約1万5千円

電気工事
約4万円

照明器具
オーデリック/スポットライト OS256576BC
約1万円

漆喰
約1万5千円

棚柱
スガツネ SPE1820 20本
棚受 SPE FB20S 92個
棚ズレ防止棚受 AP-FA20-WT 23セット
約2万円

その他雑費
約5千円

合計 約19万5千円

※柱の修理代は含まれていません