襖をポリカでリメイクしたら、良い感じになった?

DIY

襖がボロボロになるのを何とかしたい!!

何度張り替えても、子供が襖を破る…
落書きはする…
そんなこんなで、いつもボロボロの襖。
いい加減ちょこちょこ上から紙を貼るのもイヤになってきた。
襖をリメイクして、もうちょっとオシャレにもしてみたい。
今回はポリカを使って襖をリメイクするDIYです。

継ぎはぎだらけの襖

自分でアイロンで貼る襖紙を貼ってみたが、剥がされてしまった… 継ぎはぎだらけの襖

襖紙を全部剥がす

襖を改造して、和室にも合う建具みたいにできないかな。
改造するために、襖紙を全部剥がしてみよう!!

はじめに表面の紙をビリビリと手で剥がしました。
表面の紙はすぐに剥がれたけど、下の厚紙は手で剥がすのは難しい

襖の表面の紙を剥がした状態

襖の表面の紙を剥がした状態

厚紙はカッターナイフで切れ目を入れて剥がすことにします。
剥がして分かってきましたが、下に木の枠が結構細かく入っています。

襖の厚紙はカッターナイフで切って剥がす

襖の厚紙はカッターナイフで切って剥がす

紙を剥がすのに、引手が邪魔になるので、これも外します。

襖の引手も外す

襖の引手も外す

ひとまず、片面の紙を剥がしました。

襖の片面の紙を剥がした

襖の片面の紙を剥がした状態

反対面も同じように剥がしていきます。
細かい紙は、時間を見つけてちょこちょこと剥がしていきました。
この作業はそんなに危なくない(教育上どうかは別として)ので、子供がいてもできました。
紙を剥がすと、下地は障子の枠みたい。
我が家の襖はこんな構造だったのか。

襖紙を両面剥がした状態

襖紙を両面剥がした状態

襖の枠を外してみる

おおざっぱに紙を剥がしたけど、細かい紙は手で剥がすのは難しいです。
残りの紙を剥がすのには、サンダー(電動ヤスリ)を使おうと思います。
枠があるとサンダーが使いにくそうなので、枠を取り外すことにしました。
最後に枠をもとに戻すために、四隅に自分で分かるように印をしておきます。

襖枠を分解するために、部品に印をしておく

分解するために、部品に印をしておく

襖の上下の枠は割と簡単に外せました。

襖の上下の枠を外す

襖の上下の枠を外す

上下の枠は上から釘で固定されているようです。

上下の枠は釘で固定されていた

上下の枠は釘で固定されていた

左右の枠も外したいな。
外すために、枠と本体の間に-ドライバーを入れて、グイグイしてみると、バキッ!!
イヤな予感…
上下枠を外した時のようにはいきません。
色々調べてみると、襖の左右枠は隠し釘(釘跡を表に出さないように古くから工夫されたものだそうです)で止められているようです。
これ以上無理に外すと修復不可能になりそうなので、今回は左右枠を外すのは断念します…

襖の左右の枠は隠し釘のようなもので止めてあって、上手に外れなかった。

襖の左右の枠は隠し釘のようなもので止めてあって、上手に外れなかった。

とりあえず、上から普通の釘で枠を打ち付け、補修しました。

左右の枠は釘で止めなすことにした

左右の枠は釘で止めなおすことにした

襖枠にくっついた厚紙をサンダーできれいに剥がす

細かく残った厚紙をサンダーで剥がします。
枠に弼でくっついているので、なかなか剥がれません。

残りの紙をサンダーを使ってみる

細かくで手で剥がせなかった紙はサンダーで剥がしてみる

ヤスリは100番

セットするヤスリ紙は100番

サンダーで細かな障子紙を削ると、結構きれいに木の部分が出てきました!!

サンダーで障子紙を削ったあと

サンダーで残りの障子紙を削ると、きれいに剥がれた!!

剥がした後は、ペンキで塗装する予定なので、障子の黒い枠も、表面にサンダーをかけました。

塗装のノリをよくするため、障子の枠も削ってみた

塗装のノリをよくするため、障子の枠も削ってみた

ひたすらサンダーで削り、障子枠の中央部分は結構きれいに紙を剥がすことができました。

障子枠の中央部分はサンダーできれいになった

障子枠の中央部分はサンダーできれいになった

端の方に残った紙は厚みがあり、サンダーで削っても、なかなかきれいになりません。

端の方に残った襖紙はサンダーで削ってもきれいに剥がれない

端の方に残った襖紙はサンダーで削ってもきれいに剥がれない

ヤスリ紙を100番から、もう少し荒い60番に変えて削ってみました。
先ほどより少しは削れたけど、残っている紙が分厚いので思うようにきれいになりませんでした。

ヤスリ紙を60番に変えてみた

ヤスリ紙を60番に変えてみた

仕方がないので、最後は紙を水で湿らせて、ヘラでこそぎ取りました。
ヘラを使うと、木が削れたり、傷ついたりしそうで心配でしたが、
意外と厚紙だけをきれいに剥がすことができました。

襖の厚紙が取れない部分は、ヘラでこそぎ取る

襖の厚紙が取れない部分は、ヘラでこそぎ取った

ある程度ヘラで厚紙を取ってから、サンダーを使うと、端の方もきれいになりました。

仕上げはサンダーできれいに磨く

仕上げはサンダーできれいに磨く

ヘラでこそぎ取り、サンダーで磨くのを繰り返し、ようやく厚紙がきれいに取れました。
反対側も同じ作業をします。
この作業が一番時間がかかりました。

襖紙をすべて剥がした状態

ようやく襖の厚紙がきれいに剥がれました。

最後に、枠に穴や傷があった部分はパテで埋め、乾いてからサンダーで磨き補修をしました。

枠の傷はパテで補修した

襖枠を水性塗料で塗装する

枠はイメージを変えたいので、塗装をします。

襖の枠だけの状態で、元の位置に戻してみた

襖の枠だけの状態で、元の位置に戻してみた

ホームセンターに水性塗料を見に行きました。
気になった色は、このマーシュグリーンとう色です。
この塗料はカインズのオリジナル商品です。
マットな質感とカーキっぽい色が、
どことなく和室の雰囲気にも合いそうな気がする!!

Kumimoku アンティークカラーズ マーシュグリーン

Kumimoku アンティークカラーズ マーシュグリーン

ハケを使って、枠に色を塗っていきます。
黒い枠の部分にもしっかり色がのってくれました。
一度塗りで十分な仕上がりです。

襖の枠に水性塗料を塗る

ハケで水性塗料を塗っていく

枠全体にどんどん塗装をしていきます。

全体的に塗装をした障子の枠

全体的に塗装をした障子の枠

引手を作る

リメイクする襖ですが、引手は今までのままではイメージが合わないので、再利用はしません。
枠だけになった襖にはポリカを貼る予定ですが、何かしら引手が無いと開け閉めがしづらいです。
引違いの襖なので、手前に出っ張るものは付けられません。
枠を少し掘って引手をつけるのも難しい…

本当に簡単な方法で、と考えた結果。
もともと引手の下地についていた板をカットして、タッカーで取り付けることにしました。

もともと襖についていた引手の下地

もともと襖についていた引手の下地

カットした木をタッカーで、元の引手の位置に止めるだけ。
本当に簡単な方法ですが、これで、手を掛けるところができました。

襖の引手の代わりに取り付けた木

襖の引手の代わりに木を取り付けた

襖枠に引手を付け、塗装が完了した状態

襖枠に引手を付け、塗装が完了した状態

襖枠にポリカを貼る

最後に襖枠にポリカを貼ります。
なるべく薄いものが良いと思い、厚み3mmのポリカにしました。
中空ポリカは厚み4mmが多いようで、ホームセンターによって、4mmしかないお店もあると思います。
コーナンプロには厚み3mmの中空ポリカがありました。
襖枠に乗せると、内側にちょうど収まるサイズ感なので、幅はそのまま使います。

中空ポリカ厚み3mm

中空ポリカ厚み3mm

ハモニカーボ 厚み3mm

ハモニカーボ厚み3mm

長さがちょっと長いので、襖枠に合わせて印をつけます。

襖枠の大きさに合わせて、ポリカに印をつける

襖枠の大きさに合わせて、ポリカに印をつける

ポリカはカッターナイフで簡単にカットできます。

ポリカをカッターナイフでカット

ポリカをカッターナイフでカット

引手部分もカタチに合わせてポリカをカットします。

引手の部分もポリカをカットする

引手の部分もポリカをカットする

ポリカを貼る部分に合わせて障子枠に印をつけます。
この印に沿って、ボンドを塗っていきます。

ポリカを貼る位置に合わせて障子枠に印をつける

ポリカを貼る位置に合わせて障子枠に印をつける

ボンドは「セメダインスーパーX」です。
全体的に塗るのは結構時間がかかるので、速乾性でないタイプを使っています。

セメダインスーパーX

セメダインスーパーX

ボンドには付属の小さなヘラが付いていましたが、塗る面積が多いので、コーキングヘラを使いました。
コーキングヘラは、作業がしやすくて良かったです。

ヘラ

ボンドを塗るためにコーキングヘラを用意した

襖枠は、細かな格子部分にもボンドを塗りました。
細かい部分も多かったので20~30分かかりました。

セメダインスーパーXを襖枠全体に塗る

セメダインスーパーXを襖枠全体に塗る

ボンドが全体的に塗れたので、ポリカを印に合わせて乗せます。
ボンドが付くので、やり直せない。
この作業は2人でしました。

ポリカを襖枠に乗せる

ポリカを襖枠に乗せる

ちょっとはみ出しちゃったけど、気にしない気にしない。

障子枠とポリカ

障子枠とポリカ

細かい格子部分もしっかり密着しています。
このまま一晩乾かします。

ボンドとポリカ

細かな格子部分もボンドでしっかりくっついた

ポリカでリメイクした襖が完成

ポリカでリメイクした襖が完成しました!!
これで襖紙が破られることはないだろう!!
とりあえず引違い襖の片側だけです。
ポリカの厚み3mm分、以前よりも分厚くなった襖ですが、開閉も問題なくできています。

ポリカでリメイクした襖

ポリカでリメイクした襖が完成した

引手もちゃんと使えます。

引手

タッカーで取り付けた引手

反対側から見るとこんな感じです。
反対側から見ると、のっぺりして変な感じなかと心配でしたが、意外とそんなこともなかったです。
しかし、襖の向こうが結構透けて見えることも分かりました。
和室全部の襖をリメイクしようと思っていたけど、見えても良い場所でリメイクしないといけないな。

ポリカでリメイクした襖を反対側から

ポリカでリメイクした襖を反対側から見たところ

引違いのもう一方の襖も同じようにしたらどうなるんだろう。
試してみると、階段下の押し入れの中が丸見えで、ちょっと良くないなあ。
もう一方は押入れの中を見えても良い状態にしてからだな。

引違いの襖のもう一方にも試してみた

引違いの襖のもう一方にも試してみた

今回のDIYの費用

・ポリカ 910×1820 1枚 ¥1,848
・セメダインスーパーX ¥1,042
・Kumimoku アンティークカラーズ マーシュグリーン ¥980
・ダイソータッカー ¥330
・タッカー芯 ¥110
・ハケ ¥110
・コーキングヘラ ¥150

合計 ¥4,460

ポリカで襖をDIYのまとめ

ポリカを使って襖をリメイクして、襖の雰囲気がガラリと変わって良かったです。
今は他の襖がそのままなので、ちょっとへんてこりんです。
他の襖も少しづつリメイクしたいと思います。

良かった
・低予算でできる
・時間はかかるが、結構簡単
・枠の色を変えると、雰囲気が変わって良い。マーシュグリーンも良い色だった。
・障子紙をやめて、ポリカにすると、透け感があってカッコいい
反省点
・障子の枠は無理に外さない方が良かった
・ポリカは透け感があるので、使用する場所により色味の検討が必要だった
・ポリカは乳白色など、透けない色も検討すればよかった
・障子紙と違い、ポリカとボンドがしっかり付いているので、今後のリメイクは難しい(やり直せない)