【廊下のデッドスペースを活用】DIYで大容量の本棚を作る

廊下に本棚DIY DIY

大容量の本棚をDIYする理由

本や書類が家の中に山ほどあります。
特に文庫本や雑誌など、収納が足りず色々なところに点在しています。

旦那さんは読書家+保存する派なので、本が増える一方です。
本棚に入りきらない本は倉庫の中に眠っています。

倉庫入ってる本は、読んでないよね。これから先読むことはあるの?

子供が大きくなった時に読むかもしれないし!!名作ぞろいだよ!!

悩む女性

う、う~ん・・・倉庫に置いた本はきっとずっと読まれないだろうな…

こんなやりとりもしばしばです。とにかく倉庫にある本も、必要な本ならば、部屋の中に収納したいのです。

そして、以前から廊下に置いていた、文庫本サイズの本棚では容量が少なく困っていたました。
困っていた理由は主に5つです。

・本棚上のスペースが活用されずにもったいない!!
・横幅が小さいので収納量が少ない!!
・奥行きが17cmの本棚なので、雑誌などが置けない!!
・点在する本や雑誌を1か所にまとめたい!!
・倉庫に本を保管するのをやめたい!!

この不満、使いにくさを解消したいので、壁面をなるべく無駄なく使って、容量のある本棚を作ることにしました!!

以前の本棚

奥行、高さ、幅、全てにおいて容量の少ない廊下の本棚

本棚のサイズを検討!!

新しく作る本棚はCasa等の雑誌が入る奥行きで、
なおかつ、有効幅(廊下の幅)約81cmの廊下に置いても邪魔にならない寸法を検討しました!!
雑誌のサイズを測ると、CasaはA4サイズよりも少し大きく、約23cmあったので、
本棚の奥行きは24cmに決めました!!
もともとある本棚を手前に動かしたり、段ボールを使ったりして、人が通れるか、膝を曲げた姿勢でも大丈夫かも検討しました。

Casa

雑誌Casanoの奥行きは約23cm

 

本棚の図面

今回作った本棚の図面です。
先ほどの通り、奥行は24cmです。
幅169cm高さ186,6cmです。

図面

本棚の図面

木材の準備

本棚の側板は、以前ほかの家具に使用した厚み3cmの板です。90cm×35cmが6枚あったので、
幅35cm→幅24cm(奥行の寸法)にカットして、再利用しています。

再利用側板

以前他の場所で棚として使っていた厚み3cmの集成材を主な材料として再利用する

また、底板も厚み3cmの再利用板です。
子供の落書きもたくさんありますが、
ほかのものに作り替えられるのもDIYのいいところだと思っています。

再利用底板

底板にも厚み3cmの再利用板を使う

足りない板はホームセンターで買い足しました
厚み1.8cm 1m82cm×91cmのラジアータパインの集成材 1枚 ¥4,900-(税別)でした。

厚み18㍉の板

厚み1.8cmの板

可動棚にするため、棚柱の準備をする

本棚は棚板を可動式にしたいので、ステンレス製の棚柱を使いたいと思います。
棚柱は好きな長さにカットができます。

長さを計り、カットする位置に印をつけます。
今回は182cmの棚柱の→60.5cm、60.5cm、61cm の位置に印をしました。

棚柱は合計16本必要です。今回は182cmの棚柱4本から12本を作りました。
残り4本ですが、約70cm×4本、が家にあったので、足りない部分にはそちらを使用しました。

棚柱カット位置印

ステンレス製の棚柱は薄いので金属ノコギリでカットできる

棚柱はハンディソー(金属が切れる鋸)でカットします。
地味な作業が続きますが、コツコツと続けていきます。
摩擦熱で棚柱が熱くなるので、作業中は手袋をしてくださいね。

棚柱切断

棚柱は切断時、摩擦でかなり熱くなる

正しい方法かは分かりませんが、ある程度切れ目がついたら、おり曲げると早く切断できます。

棚柱折る

棚柱は最後ポキっと折る

切断面は金属用のやすりで角をとります。

やすり

切断面はやすりで滑らかにする

全部切れました!!
これで合計16本の棚柱が完成です!!
子供がお昼寝の時などに少しづつ作業していたので、2、3日かかりました。

棚柱切断後

棚柱は全部で16本準備した

棚柱を本棚側板に取り付ける

置きたい本に合わせて、棚柱を取り付ける高さを決めていきます。
下の方には棚板を乗せることがなさそうなので、下から約18cmのところに棚柱を取り付けることにします。

棚柱の高さ

実際に本を置いて、棚柱を付ける位置を確認する

奥行き方向ですが、前後とも、端から2cmのところに取り付けます。
位置を決めて、鉛筆などで、全て印をつけておきます。

端から2cmの位置に取り付けた棚柱

棚柱は端から2cmの位置に取り付けた

印をした位置に棚柱を、養生テープなどで固定して、ビスで止めていきます。

養生テープで固定した棚柱

棚柱は養生テープで仮止めし、ビスで固定する

厚み3cmの板に対して、長さ2cmのビスを使用します。

棚柱用ネジ

棚柱の固定に使うネジ 長さ2cm

棚柱をカットすると、一番端がビス穴ではない場合があります。
端は固定しないと、棚柱が浮いてくるので、棚受けが入る四角い穴をビスで固定しました。

棚柱ビス止め

棚柱は端の部分を必ず固定する(カットしているので、端がビス穴でない場合もある、その際は棚受けの穴を使ってビスで固定する)

棚板には、どの位置に使う板なのか、「下段右」など、分かりやすくマスキングテープで印をしておきます。
小口には「前後」も印をしておきます。

棚柱取り付け完了

棚板は使う場所や前後をマスキングテープで印しておく

本棚の組み立て

いよいよ本棚の組み立て!!料理でいうと、下ごしらえが終わって、最後の調理段階です。
ここからは一気にカタチになっていくので、とても楽しいです!!
高さのある本棚なので、下段、上段と分けて組み立てます。
まずは下段からです!

下段の組み立てから

下段から組み立てる

前後、左右の目印を頼りにコノ字型に底板、側板を固定していきます。
一人での作業なので、板が倒れないように、何かで支えながら作業します。

下段組み立て

下段の底板と側板を固定した状態

ビスを打つ前に、下穴を開けます。
下穴を空けないと木が割れたり、ビスが真っすぐ入らないことがあります。

下穴を開ける

ビスを打つ前には必ず下穴を空ける

長さ約6.5cmのビスを使います

ビスうち

厚み3cmの板を、長さ6.5cmの木ビスで固定する

本棚の真中の板を固定するために、底板の両面に板の位置を印しておきます

組み立てのための印

真中の板を取り付けるため、位置を印する

両面に印があると、板の位置が分かりやすいです

印は両面に

印の部分に中心の板を合わせる

ビスでの固定ができました!!

下段ビス完了

下段の底板に側板の取り付けができた

このままでは、底板の金具で床に傷がついてしまうので、
セリアの「傷防止フェルトクッション」を貼ります。

傷防止クッション

底板に傷防止クッションを貼る

「傷防止フェルトクッション」は6枚用意しましたが、全て使い切りました!!
底板全体を貼るには少し枚数が足りませんでした。
追加を買いに行く時間もないので、
足りない部分は傷防止フェルトクッションをカットして、間隔を開けて貼っていきました。
底板なので、ひっくり返したら見えない部分です。
「傷防止フェルトクッション」はシールタイプで使いやく、粘着力も十分でした。

フェルト貼り

足りない部分は継ぎはぎで間に合わせた

ここまで出来たら、ひっくり返します。

下段をひっくり返す

下段の底板が下になるようにひっくり返す

下段の天板を載せます。
天板は厚み1.8cmの板を使います。
なんとなくカタチになってきました!!

下段天板載せる

下段に厚み1.8cmの天板を乗せる

下段を設置場所の廊下まで運びます。
底板の下に傷防止フェルトクッションがあったので、一人でするすると引いて運べました!!

下段設置

下段を廊下まで移動させる

同じ要領で本棚の上段を組み立てます。

上段組み立て

上段を組み立てる。側板は厚み3cm、天板は厚み1.8cm

本棚の上段ができたら、先ほど廊下に移動させた本棚下段に載せます。
この作業は一人では無理なので、二人で運びました。

上段運ぶ

本棚の上段を廊下まで移動させる

本棚上段が設置できました!!

上段設置

下段の上に上段が乗った

本棚下段と本棚上段ですが、下段の天板と、上段の側板をビスで斜めに固定します。
ビスで固定する前に下穴を開けます。

斜めに下穴

下段と上段を固定する位置に下穴を空ける

下穴の位置に合わせて、ビスで固定していきます。
これで本棚の枠組みができました!!

斜めにビス

下段と上段をビスで固定する

 

棚板を取り付ける

本棚の枠組ができたので、棚板の寸法を計ります。
枠を組み立てると、図面通りの寸法にならないこともあるので、
採寸してから、棚板はカットします。

棚板の採寸をしよう

棚板の幅は枠が組み終わってから採寸する

ここで再度ホームセンターに行きました!!
棚板はホームセンターのカットサービスでカットをしてもらいました。
棚板の寸法ですが、棚柱の厚みなども考えて準備をします。
例えば、側板~側板、内々の寸法で79.8cmの部分ですが、
棚柱3mm×2=6㍉ に、プラス2㍉余裕をみて、合計8㍉ をマイナスします。
79.8cmー8㍉=79.0cm この寸法にカットしてもらいました。

棚板

棚板のカットはホームセンターのカットサービスを利用した

棚柱に、棚受け金物を取り付け、棚板をのせていきます。

棚板載せる

棚柱に棚板を乗せていく

棚受けには棚ズレ防止棚受けを取り付けます。
棚ズレ防止棚受けがあると、棚板が手前にズレにくく、安全に使用できます。

棚ズレ防止棚受け

棚ズレ防止棚受けを取り付ける

棚ズレ防止棚受けなしの場合、棚板が手前にズレやすいです。

棚ズレ防止棚受けなし

棚ズレ防止棚受けがないと、棚板が手前にズレやすい

高さのある家具なので、転倒防止のため、柱等にL字の金物で固定をします。

本棚固定

転倒防止にL字金物を取り付ける

反対側も固定します。

本棚固定2

本棚は両サイドとも金物で柱等に固定する

 

完成

完成した本棚

本棚が完成しました!!

以前の本棚に比べるとかなり容量があります!!
これから本をしまうのが楽しみです!!

大容量の本棚のDIYのまとめ

良かった点
・廊下の壁面を利用して、横幅、高さもあり容量がある本棚ができた
・奥行きがあるので、雑誌類が収納できるようになった
・可動棚にしたので、本の高さに合わせて、棚板の高さが調節できて便利
・家にあった木材の再利用ができた
・容量があるので、写真も1ヵ所に収納できるようになった
改善点
・本棚自体が重いので、床が大丈夫が心配(設置前に床の状態を確認する必要がある)
・廊下の通路幅がが狭くなる
・材利用の板がなかったら、費用がかかる

材料一覧

  • 側板(パイン集成材 厚み=3cm) 90cm×24cm 6枚 ←再利用の板
  • 底板(パイン集成材 厚み=3cm) 169cm×24cm 1枚 ←再利用の板
  • 下段、上段天板(ラジアータパイン集成材 厚み=1.8cm) 169cm×24cm 2枚
  • 可動棚(ラジアータパイン 厚み=1.8cm) 約79.2cm×8枚
  • 棚柱(スガツネ ステンレス鋼製棚柱SPE型 厚み=3mm) 182cm×3本(182cmを約60cmにカットして家にあった在庫と合わせて16本使用)(材料節約のために182cm4本を4等分にカットしてもいいと思います)
  • 棚柱用ビス 50本入×2
  • 棚受(スガツネ SPE-FB20S型)×32個
  • 棚ズレ防止棚受 (スガツネ AP-FA20型)×16セット
  • 棚板固定用ビス
  • 底板用フェルト セリア 6枚