【費用約6,000円】使っていない床の間をクローゼットにする

床の間をクローゼットにDIY DIY

床の間をクローゼットにしたい理由

我が家には全く使っていない床の間があります。

床の間

使われていない床の間

悩む女性

畳一畳ほどの広さがあるし、床の間が収納だったら、

かなりの収納量があるだろうな

何年も前から床の間を収納にしたいとずっと考えています。

床の間を収納にしたい理由
・床の間は2階の寝室として使っている部屋にあるので、床の間として使うことがない
・2階には押入れが一つしかないので、収納が少ない
・2階で分散収納している洋服を一か所にまとめたい

しかし、床の間を解体して、クローゼットにすることには、家族の賛同が得られず、泣く泣く諦めていました。

確かに、床の間は解体すると、後々自分で作り直すのは難しいし、

一時的にクローゼットにする良い方法はないものか…

床の間をクローゼットにする方法を考える

解体をせずに、床の間をクローゼットにする方法を検討しました。

案1:1×材、2×材を使って、床の間内部にクローゼットを組み立てる
床の間に1×材

1×材を使ってクローゼットと作る案

メリット
・洋服に重さがあっても耐えれそう
デメリット
・両サイドに木材を使用するので、重さがある
・組み立てるのが大変
・両サイドの木材を固定する位置が難しい
・床の間内側に木材を使うので、使えるスペースが狭くなる
案2:床の間の床柱と、柱にポールを取り付けるための桟を取り付ける
床の間の柱に桟4を付ける図

床の間の柱に桟を取り付ける案

メリット
・取り付けが簡単
・必要な材料(木材)が少ない
・スペースを広く使える
デメリット
・桟だけで荷重に耐えられるか不安

2つのパターンを比較して、メリットが多い案2を試してみることにしました!!

床の間の寸法を確認する

床の間の寸法を確認します。
幅は約1m87cm、奥行き約66cm、高さ約210cmでした。
結構大きなスペースです。

床の間の幅

床の間の幅=約1m87cm

床の間の奥行寸法

奥行き=約66cm

床の間の高さ

高さ=約2m10cm

寸法をもとに材料の準備をする

床の間の寸法をもとに、材料の検討をします。
・桟に使う木(倉庫にあったもの)

5.8cm×2.4cmの木

桟に使う木のせい=約5.8cm

5.8cm×2.4cmの木

桟に使う木の厚み=約2.4cm

・ステンレス巻パイプφ32mm 2m×2本
(ホームセンターでは1m82cmまでを主に取り扱い)
(今回は1m82cmでは長さが足りない可能性があったので、金物屋さんで4mのステンレス巻パイプを購入し、2mづつににカットしてもらいました)

ステンレス巻きパイプ

φ32mmのステンレス巻きパイプは2mを2本準備

・プラダンボード4mm厚 91cm×1m82cm
(竿縁天井からのホコリ防止に使用)

プラダンボード

プラダンボードは天井からのホコリ防止に使う

・プラダン取り付け用の桟(1cm角程度、長さ90cmほどの杉材)

プラダンと1センチ角の木

プラダンボードは桟を付けて上に乗せる予定

・U型ソケット×2

U型ソケット

32mmのU型ソケット

・ロングU型ソケット×2

U型ソケットロングタイプ

高さを変えてパイプを取り付けるためのロングU型ソケット

・桟を取り付けるビス×8本
・真鍮釘 約15本

ホコリ対策で床の間天井にプラダンボードを取り付ける

床の間の天井は竿縁天井です。

竿縁天井

天井裏からのホコリが心配

竿縁天井の隙間

竿縁天井には隙間が気になる部分もある

今まで、床の間の天井からのホコリが気になったことはありませんが、
大切な衣類に、天井裏のホコリやゴミが落ちてきたらとてもショックなので、
念のために、天井に蓋をしたいと思います。

天井の廻り縁に1センチ角ほどの桟木を付けます。
桟は小さな真鍮釘で固定しました。

廻り縁に桟を付ける

プラダンボードを乗せるための桟

桟と真鍮釘

桟を小さな真鍮釘で固定する

プラダンボードは天井のサイズにカットし、天井に合わせ、サイズの微調整を行います

天井に合わせてプラダンボードをカットする

天井のサイズに合わせてカットしたプラダンボード

プラダンボードのサイズ調整が終わったら、桟の上にプラダンボードを乗せます

桟の上にプラダンボードを乗せる

プラダンボードは桟の上に乗せるだけ。この桟は横幅の部分。

桟の上のプラダンボード

奥行方向にも桟を付けます

1枚乗せたら、重ねながら2枚目も、同じ要領で乗せていきます

プラダンボードの重なり部分

プラダンボードは重ねながら乗せていく

2枚では端が少し足りなかったので、3枚目は小さく切ったプラダンボードを乗せ、床の間の竿縁天井全体が覆えるようにしました。

プラダンボードが少し足りない部分

2枚乗せた状態で、10cmほど足りなかった

小さく切ったプラダンボード

足りない部分用、重ね代分、少し大きめにプラダンボードをカットした

プラダンボードで天井全体を覆う

カットしたプラダンボードを乗せ、天井部分が全て覆えた。

天井部分のホコリ対策ができました!!
これで安心して衣類の収納ができます!!

床の間天井全体をプラダンボードで覆う

ホコリ対策で、床の間天井全体をプラダンボードで覆った状態

柱部分に桟を取り付ける

柱に桟を取り付けていきます。
取り付けの際には、桟を支えるため、L字の金物を使用します。

柱に取り付けたL字金物

L字金物は桟を支えるために取り付ける

桟に使う木は柱から柱の距離より少し長めにしています。
ビスで桟を取り付けられたら、L字金物は取り外します。

床の間の柱に合わせた桟の木

床の間の柱に合わせてカットした桟

桟をビスで固定する前に、必ず桟と柱に下穴を空けます。

桟と柱に下穴を空ける

桟とビスで固定する前に、下穴を空ける

ビスはステンレスの径4mm、長さ7.5cmのビスを使用しました

ステンレスのビス

ステンレスの木ビス

桟と木ビス

厚み2.4mmの桟と、長さ7.5cmのビス

下穴もあけたし、ビスで止めるだけ。
簡単だと思っていましたが、
柱の木が硬くて、なかなかビスが入らない!!

桟をビス止めする

桟に14.4Vのインパクトドライバーでビス止めする

作業の途中でステンレスのビスが折れてしまいました…
このままで使うのは、何だか危なっかしいし、ビスを抜こうと格闘しました。
ペンチで挟んでぐるぐる回す。
しかし、ビスはびくともしません…
ビスを抜く作業に一番時間がかかったかもしれません…

折れたステンレスのビス

折れてしまったステンレスのビス

結局、最後まで柱からビスは抜けず、桟にくっついたまま折れてしまいました。
これはもうどうしようもありません。
とりあえず桟と残りのビスが外れてやれやれです。

折れたビスと桟

ビスは柱から抜けず、途中で折れた

桟と折れたビス断面

桟にくっついたまま折れたビスの断面

柱に残った折れたビス

柱に残った折れたビス

ビスが折れるのが怖いので、家にあった他のビスを使用します。
径も先ほどの4.5mmより小さく、長さ6.5cmのビスです。

長さ6.5cmのビス

ステンレスビスより径の小さい、長さ6.5cmのビス

長さ6.5cmのビスでも十分に固定ができました

柱に桟を固定した

柱に桟をしっかりと固定できた

手でぐらつきがないか確認しましたが、しっかりと固定ができていました。
これなら、パイプと洋服の重さにも十分耐えられそうです!!

桟の固定具合を確かめる

手で、桟の固定具合を確かめます

高さが同じになるように、印をしてから、
もう一方の柱と柱の間にも桟を取り付けます。

柱に取り付けた桟

もう一方の柱間にも桟を取り付ける

U型ソケットを使って、ステンレス巻きパイプを取り付ける

U型ソケットを使ってステンレス巻きパイプを取り付けます。

U型ソケット

U型ソケットは上からパイプを落とし込んで使います

奥からの距離が同じになるように、寸法を計って、
両方の桟にU型ソケットを取り付けます。
ここでパイプの長さを切るために、
両方のU型ソケットの内々の寸法を計ります。

桟取り付けたU型ソケット

両方の桟にU型ソケットを取り付ける

ステンレス巻きパイプは、
U型ソケットの内々の寸法より、3mmほど短い寸法にカットします。
パイプカッターは良く使う道具ですが、簡単にパイプが切れるので、便利です!!

パイプカッターとステンレス巻きパイプ

ステンレス巻きパイプは、パイプカッターでカットします

天井とパイプ中心までの距離は約11cmあります。
これだけあれば、出し入れはスムーズにできます。

パイプの高さ

天井とパイプの間は約11cm

床の間の奥の壁から、パイプ中心までは約30cmあります。

奥からパイプまでの距離

奥からパイプまでの距離は約30cm

試しに洋服掛けてみます。
少し壁に当たりますが、アウター類も収まります。
もう少しスペースに余裕のある収納では、奥から35cm~40cmに設定すると、壁に洋服が当たらないと思います。

パイプに洋服を掛けてみる

奥から30cmあれば、大人の洋服でも十分かけられます

ステンレス巻きパイプ2本目を取り付ける

収納量を増やしたいので、高さと、奥行きを変えて、2本目のステンレスパイプを取り付けていきます。
手前のパイプには奥行が小さくていいので、パンツや子供服を収納できたらよいと思っています。
パンツのハンガーを使って、奥行と高さの検討します。

2本目パイプの位置検討

パンツのハンガーと使って、2本目のパイプの位置を検討する

桟は低くても、床の間の手前の垂れ壁よりは上にしておきたい(取り外した時にビス跡が目立たない位置)ので、写真の位置に桟を付けました。

2本目パイプ用の桟

2本目のパイプ用の桟と取り付ける

桟よりも少し下にパイプを取り付けたかったので、ロングU型ソケットをつかいます

U型ロングソケット

2本目のパイプはU型ロングソケットで取り付ける

桟に取り付けたU型ロングソケット

2本目パイプ用の桟にU型ロングソケットを取り付ける

2本目のパイプは奥から約51cmの位置に取り付けます

2本目パイプの取り付け位置

2本目パイプ中心は奥から約51cmに取り付ける

ソケット間の距離を計り、パイプを取り付けます。
床の間クローゼットの中に2本のパイプの取り付けができました!! 

床の間クローゼットの2本のパイプ

床の間クローゼットの2本のパイプ

 

床の間クローゼットが完成

床の間クローゼットに洋服を収納してみました。
2本パイプがあるので、前後に衣類が収納できます。

前後に洋服を収納

2本のパイプで前後に衣類を収納

2階で2か所に分散していた洋服が1か所にまとましました!!
桟がしっかりと固定されているので、これだけ洋服掛けても重量で落ちてくる心配はなさそうです。
一つの収納に洋服がまとまると、持ち物の把握もしやすく、これを機に断捨離もしたいと思います!!
下の方にもスペース余裕かあるので、今後の活用方法を考えます!!

床の間クローゼット

2階で2か所に分散していた衣類が1か所にまとまった

今回の費用

・ステンレス巻パイプφ32mm 4m ¥1,800‐
・プラダンボード4mm厚 91cm×1m82cm ¥798‐
・U型ソケット×2 ¥380‐
・・U型ロングソケット×2 ¥1756‐
・その他 ビスなど 約¥1,000‐
合計 ¥5,734‐

まとめ

良かった点
・床の間をクローゼットに改造して、念願のクローゼットが完成した
・柱を桟に取り付けるだけなので、簡単にできた
・床の間は桟を外せば原状回復できる
・分散していた衣類が一か所にまとまった
・一か所にまとまると、衣類の把握がしやすい
・低予算でDIYができた
・天井のホコリ対策はプラダンボードで簡単にできた

 

改善したい部分
・桟の取り付け途中でビスが折れてしまった
・2本のパイプのバランスはこれから使い勝手を検証したい